登山用品の買取事情を比較。少しでも高く売るには?

「同じ登山ザックなのに、A店では8,000円、B店では1万5,000円──なぜこんなに違うの?」
登山用品を売ろうとした人なら、一度は直面する疑問です。
実際のところ、買取額の差は「お店ごとの専門知識」「販路の強さ」「査定基準」の違いから生まれます。オスプレーやグレゴリーの人気モデルでも、査定スタッフの知識が浅い店舗では価値を正しく判断できず、数千円から数万円の差がつくことも珍しくありません。さらに、モンベルやミレーのような定番ブランドでも、海外需要や再販ルートの有無によって評価額が大きく変わります。せっかく手放すなら「ただの処分」ではなく、「納得できる価格」に変えたいもの。
この記事では、主要な買取店の種類の特徴を比較しながら、大切な登山ギアを少しでも高く売るための具体的なコツをご紹介します。
登山用品を売るなら?3つの売却スタイルを徹底比較
「同じ登山ザックを売ったのに、A店では8,000円、B店では1万5,000円──なぜこんなに違うの?」
登山用品の買取は、持ち込む場所によって査定額が大きく変わります。ここでは代表的な3つの売却スタイルを比較し、それぞれの特徴・メリット・注意点を解説します。
相場に近い安心感「買取専門店」型
買い取った登山用品を店頭販売せず、業者や中古市場に流すスタイル。査定と買取に特化しており、店舗はショールーム機能を持ちません。
大手の買取専門店は、国内外のオークションや登山用品市場に販路を持ち、需要の高いザックや登山靴は相場通りで売れるケースが多いです。実際、グレゴリーの廃盤モデルが4万円で取引された事例もあります。
ただし市場動向の影響を受けやすく、ニッチブランドや流通量の少ないギアは査定が控えめになる傾向があります。「大手ブランド製品を安心して売りたい」人に向くスタイルです。
ブランド偏重が出やすい「買取&販売店」型
中古登山用品ショップの多くはこのタイプ。買い取った商品をそのまま店頭やECで販売します。
たとえば「モンベル製品を強化中」と打ち出している店舗では、同ブランドの査定が相場より高めになることもあります。過去にはオスプレーの大型ザックが相場2万円前後のところ、2万6千円で買い取られた事例もありました。
一方で、知名度の低いブランドは回転率が低いと判断され、査定が1〜2割下がることも。売却前に「強化買取ブランド」を確認しておくのが高値狙いのコツです。
高値狙いだがリスクも大きい「フリマアプリ」型
メルカリやヤフオクなどを使えば、相場以上で売れることも珍しくなく、人気ブランドの登山用品は定価の6〜8割で取引されるケースもあります。
しかし10%前後の販売手数料や送料がかかるほか、発送や返品トラブルのリスクも伴います。SNSでは「代金が振り込まれない」「偽物を掴まされた」といった声もあり、個人取引のリスクを理解しておく必要があります。
「時間と手間をかけても高値で売りたい」人には魅力的ですが、初心者や高額ギアの取引では注意が必要です。
登山用品を売るならどこがいいのか?
「同じオスプレーの登山ザックを売ったのに、A店では8,000円、B店では1万5,000円──なぜこんなに違うの?」
登山用品の買取は、持ち込むお店によって査定額が大きく変わります。 だからこそ、「どこに売るか」が最終的な手取り額を左右するのです。
お店選びのカギは「買取実績数」
登山用品の買取店は大きく分けて「買取&販売店」型と「買取専門店」型の2種類があります。
どちらを選ぶにしても注目すべきは 買取実績数。
実績が豊富なお店は1点あたりの利益を小さくしても数でカバーできるため、適正で高い査定額を提示する傾向があります。逆に実績が少ないお店は利益確保のため査定額を低く抑えがちです。つまり、年間◯◯万件以上の買取実績を持つ店舗ほど高額査定につながりやすいのです。
特におすすめは「買取専門店」型
中でも登山用品を売るなら「買取専門店」型がベストです。
- 査定スタッフがプロフェッショナル
定番モデルの登山ザックや登山靴だけでなく、廃盤品や限定品、さらにオスプレーやグレゴリーといった
海外ブランドまで、市場価値を正しく評価できます。 - 幅広い販路を持つ
国内の中古市場だけでなく、海外需要にも販路を展開しているため、希少アイテムやマイナーブランドも
評価が下がりにくいのが強みです。
高く買い取ってもらえる登山用品ブランド

「自分の登山ギアがいくらになるのか気になる」という方も多いでしょう。中古登山用品の買取市場では、特に高値で取引されやすいブランドが存在します。ここでは、「定価に近い価格で売れた」事例も多い、代表的な3つの登山ブランドをご紹介します。
オスプレー|世界的に支持されるザックブランド
オスプレーは登山ザックの代表格であり、機能性と耐久性の高さから中古市場でも常に需要が集中しています。特に「イーサー」や「ケストレル」といった定番モデル、また廃盤カラーや限定仕様は、中古でも定価に近い価格で取引されるケースがあります。
さらに、背面調整や快適な背負い心地に定評があるため、長距離縦走や海外トレッキング需要でも評価が高く、国内外問わず安定した高値査定が期待できます。
ラ・スポルティバ|クライマーから登山家まで支持される靴ブランド
ラ・スポルティバはアルプスからヒマラヤまで世界の登山家に愛される登山靴ブランドです。特に「ネパールエボGTX」や「トランゴタワー」といったハードブーツは、中古市場でも需要が高く、定価の6〜8割で取引されるケースがあります。
また、廃盤モデルや限定カラーはファンからの指名買いが多く、相場以上の高額査定につながることも少なくありません。
ブラックダイヤモンド|トレッキングポールの世界標準
ブラックダイヤモンドはトレッキングポールの代名詞ともいえるブランドで、軽量・高耐久を両立した製品は初心者から上級者まで幅広く支持されています。
特に「アルパインカーボンコルク」や「ディスタンスカーボンZ」などの人気モデルは、中古でも需要が高く、状態が良ければ定価の7割近い価格で取引されるケースもあります。
さらに、限定カラーや旧モデルは入手困難なため、相場以上で取引される例も少なくありません。
登山用品を高く査定してもらうために
買取専門店と買取&小売店の違いや、高額査定につながるブランドについて触れてきましたが、最終的に査定額を左右する大きなポイントは、やはり登山ギアの「状態の良さ」です。ここでは査定時に意識すべき具体的な工夫をご紹介します。
ランク付けとコンディションの重要性
登山用品の買取では、登山靴やトレッキングポール、登山ザックなどが持ち込まれると、まずブランドの需要と同時に品物の状態が細かくランクづけされます。
- ランクS:新品または未使用品
- ランクA:使用感のない美品
- ランクB:一定の使用感がある状態
もちろんランクが上位に近いほど高額査定になりやすいため、査定前には自分でできる範囲のメンテナンスをしておくことが肝心です。落とせる泥汚れやホコリを清掃するだけでも印象は変わる一方、無理な手入れで素材を傷める恐れがある場合は控える方が無難です。
付属品を揃えることが高額査定のカギ
査定価格を大きく左右するのが付属品の有無です。
- 登山靴なら 元箱・替え紐・説明書
- トレッキングポールなら アタッチメント・ストラップ・収納袋
- 登山ザックなら レインカバー・仕切りパーツ
こうしたアイテムは「再販時にすぐ使えるか」という判断基準に直結します。購入時についていたものをできるだけ揃えて提出することで、プラス査定を狙えるのです。
タイミングを逃さない
また、「使わない登山用品は早めに売る」ことも高額査定のポイントです。登山靴やザックは年々新モデルが発売されるため、購入から1〜2年以内のものほど高値がつきやすい傾向があります。
特に今は登山ブームで需要が集中しているため、ラ・スポルティバやスカルパの靴、ブラックダイヤモンドのポールといった人気モデルは相場が崩れにくく、早めの売却で好条件を引き出せるのです。

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